聖使命菩薩会
聖使命菩薩会の意義-谷口雅春先生のお言葉
聖使命菩薩の誠魂に真理の霊波の供養を!
生長の家は、観世音菩薩の働きとして無数の宗教に灯をつけ、更に無数の聖使命菩薩に灯を点けて、観世音菩薩の衆生済度の使命をその聖使命の菩薩の一人一人に頒ち与え給うと云うことになった。
それにはどうしても統一的な団体行動が要る。そのために出来たのがこの聖使命会ということになっているのであります。 それで、そのメンバーたる各員は悉く聖使命菩薩であり、その聖使命菩薩の「誠魂」即ち誠心の魂を、御自分で自筆で姓名を書いて頂いて、その文字に御本人の霊波を移し、それを祝福するために「誠魂奉安筺」に収めて聖経を読誦し神想観することになったのであります。
……自分が一心を籠めて書いた字にはその人の霊波が移っているので すから、それをこの「奉安筺」に入れて聖経を供養しますと、自分の魂を其処に安置して拝んでもらったと同じことになります。そして御自分の魂を奉安筺に入れると云っても、そこに入ったら、もう此方の魂がなくなるというものではない。それは相即相入であります。
こうして御自分の魂の波長が移っている御姓名を聖使命菩薩としてお祀りして毎日供養する。供養と云っても、食べ物を供えるというわけではない。人間の魂には、物質的な食べ物はいらないのでありまして、魂が肥えるためには誠心の供養、真理の霊波の供養というものを頂くと、その魂が向上し、生長し、仏果を得るのであります。
それで毎朝「誠魂奉安筺」に収めてあるところの皆さんの誠魂を「聖使命菩薩」と悟りの御名をつけてお祀りし、『聖使命菩薩讃偈』と云う偈文を読んでそして各自のみたまの悟りの向上のために『甘露の法雨』を、多勢みんなで誦げる。これはまことに素晴しい行事であります。……聖使命会にお入りになった方々は、結局「自分が未だ度らざるに他の多くの人を度してやりたい」という誠心を以て、観世音菩薩の人類救済の運動に協力なさる方々であります。
「与えれば与えられる」の法則にしたがって「他の魂の向上」のために尽される自分が、また其の魂の永遠向上のために、其の誠魂が祀られて、「真理」の供養を受けると云うことも当然のことなのであります。
(新版『真理』第7巻25~28 頁)