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コラム

新年あけましておめでとうございます!

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【皇紀2684年・令和6年 新年祝賀歳旦感謝祭における前原代表の挨拶より】
新年明けましておめでとうございます。
ご参列に心から感謝申し上げます。一年の始まりをこういうみ祭りから始めさせていただくということは何と有難いことでしょうか。
皇室の元日が、午前5時30分からの四方拝、そして歳旦祭から始まることを思いますと、何かそれを追体験させていただいているようで新鮮な感動を覚えます。

『理想世界』誌・昭和59年1月号に「新年の祈り」と題して、こうあります。

(早暁、東天に向かい、二拍手、合掌。四方拝。招神歌を朗々と高唱する)
(祈り)
神よ、われを新たなる者とならしめ給え。
この天地を新たなるものとならしめ給え。
人類の迷いの雲を破って、実相の光をこの現象界に射し入れ給いて、真に価値ある秩序の世界を実現せしめ給え
(思念)
われ新しき天と地とが実相世界より、今此処に天降り来たるを見るのである。
過去の迷いにとざされた暗き天地は過ぎ去ったのである。
新しき天と地とが、
聖なる神授のスメラミコトを中心として百官もろもろの司と共に天降り来て、
地上に永久泰平の世界が既に実現せるを見るのである。
見よ、すべての人々〝神の子〟の自覚を得て、
互いにその使命とする処に歓喜していそしみて、秩序整然、
争う者なく、相食む者なく、苦しき者なく、貧しき者なく、病む者なく、
全人類すこやかに、神を仰ぎ見、スメラミコトを瞻仰(せんぎょう)して、
まことに地上天国は既に実現しているのである。
有りがとうございます。
(この思念を約三十分間繰返す)

年頭にあたり、恒例によりまして、令和6年、干支でいうところの「甲辰(きのえ・たつ)」の持っている意味から説明させていただきます。
まず「甲」が持つのは第1位であり、優勢であることを表すの他、まっすぐに堂々とそそり立つ大木を表しています。そして「辰」は十二支の中では唯一の架空の生き物、龍(竜)を意味します。水や海の神として祀られてきた龍は、竜巻や雷などの自然現象を起こす大自然の躍動を象徴するものであり、「龍が現れるとめでたいことが起こる」と伝えられてきました。この2つの組み合わせである甲辰には、「成功という芽が成長していき、姿を整えていく」といった縁起のよさを表しています。

年賀状に、よく「初春」や「新春」「頌春」「迎春」などの「春」の文字が使われていますが、この「春」はもともとは「立春」の「春」からきたものであります。即ち、旧暦では「立春」がお正月だった、その名残からきているというわけです。また、正月には「注連縄(しめなわ)」を飾りますが、これもお正月に年神様を迎える準備の一つです。神聖な場所と下界を分ける役割を持つ縄で、自分の家が年神様を迎えるにふさわしい、清められた所であることを示すものです。かつては年末に家庭で新しく「注連縄」を作り、家長が神棚のある座敷や井戸、蔵など家の中でも特に大切な場所に張り巡らせる習慣がありました。現在は簡略化され、「注連縄」と同じ効果があるという「輪飾り」や、「注連飾り」(しめかざり)を玄関などに飾るようになりました。「注連飾り」は、小さな注連縄に長寿を願う植物の「裏白」(うらじろ…正月のお飾りに使われるシダで、表面は緑色ですが、裏面は白。裏を返しても色が白いことから、心に裏が無い、清廉潔白を願い、また白髪になるまでの長寿を願います)や、後の世代まで「福を譲る」という意味のゆずり葉、家が「代々栄える」よう願いを込めたダイダイなどをあしらったものがよく使われています。

「一年の計は元旦にあり」と申します。これに関して、『幸福を招く365章』に「我れ今日新生す」と題して、こうあります(3頁)。

我々が眠りより覚めて意識の世界に再び帰って来たとき、其処に我々は新しく生れた自分を発見するのである。過去との一切のつながりは、除夜の鐘(かね)を境として、完全に断ち切られたように見える。過去の一切のものは完全に過ぎ去ってしまったものに感じられ、「新しく生きるのだ」と云う希望と決意とが湧き起って来るのである。まことに正月元旦は新生の時であるのである。元旦の曙こそ、我々の心が清らかな白紙のように浄められている時である。あなたの未来は、今あなたの掌中に握られているのである。今、この時、善き事を考えましょう。今善き事を計画しましょう。まことに一年の計は元旦にあるのである。

 ご存じのように、今年は新編『生命の實相』全65巻発刊・成就の年という目出度い年です。頭注版のそれには線を引いたり、様々な書き込みもあったりするでしょう。そうであれば、ここに「白紙のように」とありますように、まっさらさらの新編『生命の實相』を手にして新たな気持ちで拝読させていただくというのも新年に相応しい行ではないでしょうか。毎日40頁を拝読することにすれば、本年中に全65巻を全巻拝読できるということになります。さあ、この元日から、今日の朝から40頁を拝読するという決意をして一年をスタートいたしましょう。

新編『生命の實相』第37巻「常楽篇・参考篇」にもこう記されています(2頁)。

吾らにとっては毎朝が新生である。吾らは朝ごとに新しく生れかわる。…過去がいつまでもその咒(のろ)いをもって、吾らに追い迫っていると思うのは誤れる見解である。過去は既に過去ったものである。涙は既に流されたのだ。過去を捉えて離さないものはただ自分の心でしかない。過去の過ちを消す極意はただ過去から心を放つにある。毎日の朝は一日の過去から心を放って新しく生れかわる好機である。「生長の家」は新年の朝に於いて半生の過去から心を放って新生する。

『光の泉』誌・昭和55年新年号には、「百事如意の神性を発揮する祈り」と題して、次のような素晴らしい祈りが示されています。

ここに吾らは新しき年を迎え、自己本質の如意自在の魂が蘇生(よみがえ)り、新たに生まれる実感を味うに適する好機会が訪れて来たのである。〝機会〟は常にあるけれども、自分がどの機会を捉え、自分が〝何〟と自己同一するかはみずからが選ぶのである。ここに自己の個性ある人生が展開する。
自己がそれと自己同一したところの物に自分自身が成るのである。自分が〝神の子〟だと信じ、一心にそれを信じて心をそれに集中すれば実際に自分が〝神の子〟になるのである。自分が病気であるということを始終心に思うようにし、〝病気〟と自己同一すればその人は病気になるのである。自分が〝健康〟であるということを始終心に思うようにし、〝健康〟と自己同一すれば、その人は健康になるのである。
健不健だけの問題ではない。人間は〝神の子〟であり、神とひとしく霊であって無相無限相であるから、どんな相(すがた)のものにでも成ることが出来るのである。自己が常に〝富者〟であることを常に思うようにし、〝富者〟と自己同一すれば、そのひとは〝富者〟に成ってしまうのである。
〝富者〟と自己同一するというのは、特定の富者を心に描いて、彼と自己同一することではないのである。この世界は「神の心動き出でてコトバと成れば一切の現象展開して万物成る」と聖経『甘露の法雨』に於いて示されたる如くコトバの展開する世界である。そしてコトバとはアイディアであり、人間そのものの本質が〝神性〟であり〝仏性〟であり、〝神の心〟は各人それぞれの内に宿っているのである。その各人に宿るところの〝神の心〟が動き出(いだ)して、コトバと成る――即ち彼自身が希望するアイディアを(例えば〝われ富者なり〟というアイディアを)強く自己の心内に描いて持続し、そのアイディアと自己同一すれば、彼はその描かれたるアイディア(即ち言葉)の具体化として富者に成るのである。即ち『ヨハネ伝』福音書の冒頭に「はじめに言(ことば)あり、言は神と偕に在り、言は神なりき。万のもの之に由りて成り……」と示されたる如く、彼自身に宿るところの〝無相にして無限相〟なる神性・仏性が具体化して自己の欲するアイディアの実現体となるのである。
即ち自分自身の生命の本質である如意宝珠が動き出でて、「欲するもの、好ましきもの、おのずから集り来り、欲せざるもの、好ましからざるものおのずから去る」ところの如意自在の運命が自己の人生に展開するのである。即ち「祈り合いの神想観」のとき、その席に列するすべての人々が住吉大神より実相界の如意宝珠を授かり、更にその具体化として聖餐式に於いて如意宝珠を象徴する霊球(れいきゅう)を自己の聖体中におさめて、実相現象一如となり、自己の生命が現象界に於いても如実に百事如意の本質を発揮するに至るのである。新年を迎えるに方(あた)りて此の深遠なる真理を教え給いし神に深く篤く感謝し奉る。ありがとうございます。

今年4月21日(日)には、「第11回全国大会」が開催されます。ゲスト講師は、中国から日本に帰化された石平氏です。「天皇国日本」の素晴らしさを、中国の歴史との比較の観点から、新鮮な感動をもって語っていただけるものと期待しております。

この全国大会を大成功へと導き、令和6年を昇竜の如く、大いなる飛躍・発展の年とすべく、ともに精進してまいりたいと思います。
このみ祭りの後、参列者の皆様には御神酒をふるまわせていただきます。御神酒というのには〝お三喜〟即ち、うれしき・たのしき・ありがたきという意味合いがございます。その〝お三喜〟に相応しい年となりますよう、皆様のますますのご多幸、ご健勝を心より祈念申し上げます。今年もどうぞ、よろしくお願いいたします。


令和六年 新年祝賀歳旦感謝祭の様子
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