〒103-0004東京都中央区東日本橋2丁目27番9号初音森ビル10階

>サイトマップ

03-5829-6410

TOP > コラム > 「心が折れた」時代を生き抜く〝まじない〟

コラム

「心が折れた」時代を生き抜く〝まじない〟

  • LINEで送る
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
宗教法人「生長の家創始者谷口雅春先生を学ぶ会」
副代表 前原 幸博

定年になって、「さあ、これから妻と2人でゆっくり温泉にでも行こうか」と思っていた矢先、病魔に倒れた……。こういうのを「矢先」症候群と言いますが、その「矢先」症候群に、私の故郷・人吉が見舞われました。コロナ禍の自粛から解放され、いよいよこれからという矢先、今度は未曾有の水害が我が町を襲いました。「心が折れた」と俯きまぶたをぬぐう姿に心が痛みました。気力も体力も萎え心が折れる……。しかし、私たちにはもう一つの力があります。それが霊力です。この霊力さえあれば、気力も体力も自ずと賦活せられ、折れた心をつなぎ合わせることができます。その霊力を引き出す「まじない」というものがあります。それを教えてくれているのが、新編『生命の實相』第18巻「霊界篇」です。

何らかの方法で病気を消滅し得るのは本来病気は「無い」からで、その「無い」という事実を現す方便となり、媒介となるのが「まじない」なのです。……「悪しき事は本来無い」という事実、「魔事(まじ)は無い、存存せず」という事実を現す方便が「まじない」なのです。(156頁)

小林富治郎は、マッチ製造の会社を始めましたが、洪水が起こり、工場が水浸しになってしまいました。全財産をこの事業に投入していた小林は、進退窮まってしまいます。もうダメだ、思い詰め自殺するしかないと死を覚悟して橋のたもとに立ったとき、ふと脳裏をよぎったのが、以前、牧師からもらった葉書の御言葉でした。
「すべての試練は、そのときは喜ばしいものではなく、却って苦しく思われるものですが、後になると、これによって鍛えられた人々に、義という平安の実を結ばせます」

この御言葉に奮起した小林は、自殺を思いとどまったばかりか、見事に事業を立ち直らせます。「㈱ライオン」の誕生です。『日々読誦三十章経』二十日の経言(のりごと)「万能の自信を強むる言葉」にこうあります。

神と偕(とも)なるが故に一切のこと能(あた)わざるなしである。われは如何なる禍をも恐れない。神われと偕にいますからである。われは神を信ずる。神を愛する人に対しては、一切万事都合よく行(ゆ)くのである。

神と偕なる人生を歩むとき、霊力が引き出されます。霊力によって一切万事好都合となります。『生活と人間の再建』に「総(すべ)ての経験は善なり」と題してこうあります。

我々は人生の行路に於いて、時々は予想外の出来事にぶっつかり、失望や、困難や、見せかけ損失に出会うことがあるであろう。併しながら之(これ)は決してその人の魂の進歩にとって悪ではないのである。何故ならば、唯一の善は、魂の進歩のみであるからである。……一見困難と見えたものが、極めて善なる結果をもたらし、一層高く一層善きものに転ずる飛石となるのである。(新版279頁)

起死回生の人生ドラマが今、ここから始まります。
〝艱難は忍耐を、忍耐は練達を、練達は希望を生む。希望は失望に終わらない〟

(月刊『谷口雅春先生を学ぶ』令和2年9月号より)
  • LINEで送る
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

宗教法人「生長の家創始者谷口雅春先生を学ぶ会」

〒103-0004 東京都中央区東日本橋2丁目
27番9号 初音森ビル10階

03-5829-6410

FAX 03-5829-6411

 

谷口雅春先生の真理の言葉

光明思想社