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コラム

「貧乏神」「疫病神」「死神」も〝福の神〟なり

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宗教法人「生長の家創始者谷口雅春先生を学ぶ会」
副代表 前原幸博

「日本という国の素晴らしい理由がわかった、それはたくさんのメシア(救い主)がいるからだ」――

ある外国人の言葉です。このメシアというのは八百万(やおよろず)の神々のこと。確かに、日本人は、一見、忌み嫌うような「貧乏」でも「疫病」でも或いは「死」ですらも神様と名付けます。

何故、それらが神様となるのでしょうか。聖経『甘露の法雨』に、神は「宇宙を貫く法則」とあります。神を法則として捉えると、なるほどと合点がいきます。こうなればこうなる……。

この世にはそういう法則というものがある。そこから様々な気づきや学びが得られる。その導き、働きを指し示してくれるものであれば、すべてを神様として受け容れ、感謝する。そこには大いなる救いがあるし、またそれは〝福の神〟にだって変わる……。例えば、「貧乏神」の、こんな話があります。

昔、あるところに、本当に良く働く、仲のよい夫婦がありました。しかし、なかなか暮らし向きが良くなりません。そこで、夫婦はただ働くのだけではいけない、そこに工夫がなければならないと反省し、大いに智慧を出すようにしました。

すると、暮らし向きが一変。そんなあるとき、神棚の引き戸を開けると、そこに痩せこけたみすぼらしい男がおりました。

「お前たちは本当によく働く。おかげで、わしはここに住めなくなってしまった」

「あの、お前様は、いったいどなたで?」

「わしは貧乏神じゃ」

そう言って、寂しそうに出ていこうとしました。
そのとき夫が言ったのです。「いくら貧乏神といっても、神様には違いありません。どうか、これまでのように一緒にいてください」

こうして、再び、貧乏神は神棚に祭られ、お神酒(みき)にお膳(ぜん)まで供えられる毎日を送るようになりました。
すると、どうでしょう。ますます栄えて、とうとう蔵のある大きな家まで建つことになりました。

今日は、めでたい引越しの日。まずは神棚を移そうと引き戸を開けると、突然、中から明るい光が……。

そのまばゆい光の中に、福々しいお顔のおじいさんがにっこりと微笑(ほほえ)んでいる。

「お前様はいったい?」

「わしは福の神じゃよ。いやいや、福の神になった貧乏神じゃ。お前たちが、よくしてくれるから、わしは貧乏神をやめて福の神になったのじゃよ。どうかこれからも末永くよろしゅうにな」

この話に感動するのは、去りゆく「貧乏神」を引き留めたところにあります。

何故、それができたのか。神は善なり。決して悪いものではないという信仰があったからではないでしょうか。生長の家が八百万の神々のいます日本に生まれたのも決して故なしとはしない。すべてを善と見る、この徹底した光明思想が息づいている国であったればこそ……。

新編『生命の實相』第46巻にこうあります。
《ここに「罪」の威嚇のない、「罪」の悩みのない、世界唯一の明朗宗教が出現したのであります。…犯されたる罪もなければ、報いらるべき罰もないのです。これが生長の家の根本観念であります》(112~113頁)

GODからGOODが生まれました。“GOOD-by”とは“GOD-by” いつも神様があなたのお側におられます。〝左様(さよう)なら〟人生、何も心配することは要りませんね。


月刊『谷口雅春先生を学ぶ』令和3年6月号より
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